寺院印・神社印
日本は「はんこ」社会といわれますが寺院や神社ではとりわけ「はんこ」の活躍する場面が多いのではないでしょうか。日本のふるさと京都では御存じの通り多くの神社、仏閣があり古くから参詣、参拝に、また観光に訪れる方々でにぎわっています。京印章はこれらの寺社の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではありません。参拝者が求める法物やお札を始め各寺社の宗務や社務に使われる「はんこ」から記念スタンプに至るまで「はんこ」なしには京都の各寺社と参拝者の心のつながりは考えられません。私どもは創業以来、西本願寺(浄土真宗本願寺派)をはじめ多くの寺院・神社のご用命を賜りそれぞれの用途に合わせ多くの印章製作に携わってまいりました。歴史と風格が求められる寺院印、神社印にもっとも相応しい「はんこ」こそ京印章です。文字の選定からデザイン・意匠、彫刻技術にいたるまで、私ども160余年の経験と実績が必ずお役にたてると信じております。
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寺社印のおもな種類
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法人印
宗教法人の登録や銀行口座の開設、住職名の文書作成など宗教法人としての活動・実務に使用する「はんこ」。
個人印と同じく柘、黒水牛、オランダ水牛、象牙などを主に使います。
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山号、寺号、社印
神社仏閣で使用する基本的な印。角印が多いですが丸など形もさまざまです。白文のものも多くあります。参拝者に対し発行されるお札や下賜品、御朱印帳、色紙などの書状、許状、証書等、広い用途に用いられます。様々な紋様が施されていたり、用途や用紙サイズにより大小何種類か使い分けられています。ほとんどが柘印ですが中に石材を使ったものや鋳物などの鋳造印もあります。
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号堂印
建物楼閣名を印にしたもの。○○堂、○○館、○○庵、○○閣など。通称名の有名なお寺やお社は通称名で作成される事もあります。(例、「東寺」など)もっぱら参拝者へのお札やお守り、下賜品、御朱印帳、色紙などの書状等、など対外的な用途に使われます。柘印がほとんどです。
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引首印型山号印
参拝者に対し発行されるお札や下賜品、許状、、御朱印帳、色紙など書状の右側上に押されています。「○○番札所」とか「○○山主」など宗派や寺院の代表者をあらわす文言がしるされているものもあります。寺号印や成語・肖形印等と対に使用されます。朱文で山号やお社などを内容とすることが多く、用途や用紙サイズにより大小何種類か使い分けられています。
柘印がほとんどです。
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成語・肖形印
成語印は経典の言葉・文章・などを彫った物。肖形印は建物、紋章、開祖、御神体などの絵・紋様・図形を表した物。代表的なものに「寶珠寶印」(寶珠の中に本尊をあらわす梵字を入れたもの)や「三寶印」(仏法僧寶の印)などがあります。お守りやお札、法物、御朱印帳など参拝者とのつながりには欠かせない印です。
柘印がほとんどですが最近は副印として耐油性のゴム印もよくお作りします。
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祭事印
落慶法要、継嗣法要、遠忌法要、祭事等の記念品、贈答品に押される「はんこ」。法衣や式章など衣類に使用する事も多く、竜紋や唐草など様々な紋様を施すこともあります。本来柘印のものですが耐油性のゴム印も多くつかわれています。
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収蔵印
蔵書や持ち物に押す印。○○蔵書、○○蔵など。
参拝者むけの書籍、発行物などに収蔵印タイプの印を押す事もよくあります。記念品等、一時的に使われる場合は耐油性のゴム印で作る事が多く、長期にわたって使われるものには柘印が使われています
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住所印
寺社の住所・所在地を彫ったもの。
年賀状などによく使われるスタンプもこの流れに属するものです。かつては石や柘に彫刻していた様ですが今はみんなゴム印です。
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記念スタンプ
参拝記念のスタンプ。紋章、建物、風景など観光・参拝の記念に押して帰るお馴染みのゴム印スタンプです。
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