てんちょ〜お薦め 落語家選 |
桂春團治
(初代) |
藤山寛美に舞台化され、歌にもなった伝説の落語家。
破天荒な生き様で知られる。 |
桂米朝 |
上方落語再興の立役者。多くのネタを復活させ、落語会二人目の人間国宝となった。面白いだけでなく、時代背景などがわかりやすくまさに名人芸。 |
桂文枝
(五代目) |
艶のある落語家。上方落語四天王の一人。はめもの、音曲を取り入れた華やかな落語が得意。女方を演じれば、まさに天下一品。 |
桂春團治
(三代目) |
上方落語四天王の一人で、奇麗な芸と称される。練りに練り上げた自信のあるネタしか高座にかけないこだわりの落語家。 |
桂枝雀 |
爆笑落語を貫いた桂米朝の愛弟子。古典落語に独自の解釈を加え、顔芸なども交えて、より多くの人に楽しんでもらえる落語を追求した。 |
桂ざこば |
桂米朝の弟子。人情家で知られ、ざこばという人間のファンが多い。人情噺がお薦め。 |
桂吉朝 |
桂米朝の衣鉢を継ぐと誰もが認めた正統派。吉朝の早逝は上方落語の大きな損失といわれた。 |
桂小米朝
[桂米團治(五代目)] |
桂米朝の長男。米團治を襲名し、落語に奥行きが出てきたといわれる。 |
桂三枝
[桂文枝(六代目)] |
五代目 桂文枝の弟子で、上方の新作・創作落語の第一人者。三枝の新作落語は既に古典の域に達している。 |
桂文珍 |
師匠 桂文枝死後、持ち前の知性が人生経験と相まって独特の風味を醸し出している実力派。 |
桂南光 |
桂枝雀の愛弟子だが、実際は同志のような存在で、聞きやすく面白い落語。 |
桂文我(四代目) |
研究家で芸達者な落語家さん。子供のための落語や家族で楽しめる落語に定評がある。 |
桂吉弥 |
朝の連ドラで人気が出た教育大出身の落語家。吉朝の弟子で米朝一門の今後を支える人材。 |
笑福亭松鶴 |
上方四天王随一の人気者。松鶴自身が酒好きだったせいもあるのか、酔っ払いを演じればめっぽううまい。酒を題材にした噺、らくだや、芝居噺が十八番。 |
笑福亭松喬 |
笑福亭の笑いを継ぐ実力派。河内のおっさんなど、上品ではないが味のある人物を演じると、特にいい。 |
笑福亭鶴光 |
ラジオの人気者では飽き足らず、関東で上方落語を磨いた。豊富な知識を持ちつつ、人の営みをどこか冷めた目で見た落語は独特の味を醸し出している。 |
桂文楽(八代目) |
黒門町の師匠と呼ばれた戦後落語最高の名人。綿密な作り込が持ち味で廓噺や幇間ものが十八番。 |
桂歌丸 |
美しい日本語で語ることを信条とする。面白いというより、話に引き込まれていく感じがする、うまい落語家。 |
柳家小さん
(五代目) |
落語界初の人間国宝。蕎麦をすする演技は有名で日本一といわれる。巧みな話芸と豊富な表情を駆使した滑稽噺が得意。 |
柳家小三治 |
まくらの小三治の異名を持つ柳家小さんの後継者。師匠と同じく滑稽話を得意としている、まくらは更に面白い。 |
柳家さん喬 |
柳家直伝の滑稽噺に加え、人情噺も評価が高い実力派。近年は弟子の影響もあり新作落語にも挑戦している。 |
柳亭市馬 |
柳派落語の保守本流。頼りになる人柄は落語にもそのま影響している。安心して聴ける落語。 |
柳家花緑 |
柳家小さんの孫。サラブレッドらしく教養があり、ピアノ落語などにも挑戦。わかりやすい語り口。 |
柳家喬太郎 |
柳家さん喬の弟子。落研出身。新作落語では落語会随一の呼び声も高い。邪道落語という人もいるが、面白いものは面白い。 |
柳家喜多八 |
玄人筋の評価が高い柳家小三治の弟子。けだるい雰囲気、やる気のない枕からいつのまにか、落語の世界に引き込んでいく。 |
春風亭柳朝 |
江戸っ子芸の真の噺家と呼ばれ、べらんめい調の口調と粋な芸が売り物。小気味よい江戸落語です。 |
春風亭柳昇 |
数々の新作落語を創作し、「大きなことを言うようですが・・・」のキメ文句で知られる江戸落語の名人。 |
春風亭昇太 |
師匠、春風亭柳昇の創作落語の才を引き継いだ平成の名人。古典落語も含め、独特のアレンジが魅力。 |
林家正蔵(八代目)
[林家彦六] |
彦六の正蔵と呼ばれる人情噺の達人。独特の言い回し、話し口調が印象的。若い落語ファンには、実物より弟子の木久扇のモノマネで知られている。 |
林家たい平 |
わかりやすく、面白い。落語がはじめてというお客さまにお薦め。言葉も聞き取りやすく、キャラの違いも明確なので、CDでも十二分に落語の面白さを伝えてくれる。 |
林家染二(三代目) |
上方ハイ・テンション落語の雄。少し力が入りすぎるときがあるが、芸達者で、なにより登場人物へ感情移入が凄く、臨場感あふれる落語。 |
三遊亭圓生(六代目) |
落語の教科書と呼ばれた名人。江戸落語で”六代目”というと三遊亭圓生を指すことが多い。ネタの種類と完成度は格別で、落語家が教材とする落語家さん。 |
三遊亭円歌(三代目) |
僧侶資格を持つ落語家。創作落語ながら、『中沢家の人々』『授業中』『浪曲社長』などの定番ネタを数多く持っている。 |
三遊亭圓楽
(五代目) |
『笑点』の人気者。人情落語で知られ、『芝浜』『目黒のさんま』など十八番落語のできは秀逸。 |
三遊亭
小遊三 |
古典落語に現代風のアレンジやオチを変えた改作落語の名手。『笑点』でも人気! |
三遊亭円丈 |
三遊亭圓生に、「あたしにはない、不思議なフラを持っている」と言われた新作落語の旗頭。弟子の三遊亭白鳥をはじめ柳家喬太郎、春風亭昇太、上方落語の桂三枝などにも強い影響を与えている。 |
三遊亭白鳥 |
師匠 円丈ゆずりのブラックな味を、メルヘンチックな物語に隠し持つ。正直、はまる! |
橘ノ圓都 |
桂米朝、桂小南、三遊亭圓生、桂枝雀ら多くの噺家に稽古をつけ、戦後の江戸落語、上方落語の礎となった。膨大な持ちネタを持ち、音曲や浄瑠璃噺を特に十八番とした。 |
立川談志 |
毒のある語り口の談志落語は結構、好き嫌いが分かれる。立川談志だからこその落語を聴かせてくれる。 |
立川志の輔 |
サラリーマン出身の変わり種の噺家。しかし落語は古典落語、新作落語ともピカ一で、笑わす落語も泣かせる落語もできる両刀派。個人的には笑いをふんだんに入れた人情落語がお薦め。 |
立川志らく |
師匠 立川談志曰く「才能だけなら噺家で一番」。映画も博識で、シネマ落語は彼の代名詞でもある。 |
古今亭志ん生 |
「高座に座る姿そのものが1枚の絵であり、落語である」と言われた天衣無縫の落語名人。『火焔太鼓』『大津絵』『居残り佐平次』など志ん生の高座こそ古今の絶品と評されることも多い。 |
古今亭
志ん朝 |
古今亭志ん生の次男。粋で流暢な、これぞ江戸落語の真骨頂。笑いや人物描写も巧みな天才落語家。テンポがよく、江戸落語を聞かないが、志ん朝は別という人も多い。早逝が悔やまれる。 |
瀧川鯉昇 |
飄々した脱力系落語の達人。間とゆっくりしたテンポでお客を引き寄せていく。 |
昔昔亭桃太郎 |
ユーモラスで斬新な新作落語、ダジャレたっぷりのまくら・・・なんとなく、また聞きたくなる。 |
月亭八方 |
あまり落語を聞くことはないが、いったん高座に上がれば抜群の話芸で楽しませてくれる。 |
入船亭
扇辰 |
江戸古典落語の雄。“儲からない噺=あまりうけない噺”を面白く演じる個性派落語家。 |
金原亭馬生 |
古今亭志ん生の長男だが、馬生独自の風合いと深みのある落語を聞かせてくれる。苦労人だけに人情噺が特にいい。 |