入船亭扇辰は聴かせる落語家さんだと思う。『竹の水仙』『ねずみ』など左甚五郎ものの落語や『麻のれん』などは、
師匠・入船亭扇橋譲りの扇辰師匠の十八番落語だが、『徂徠豆腐』もそうだが、講談調の噺はやはり登場人物をある程度知っているほうが面白い。
現代で演じる場合、左甚五郎がどんなすごい彫り物師だったか、荻生徂徠がどれほど高名な学者だったか、マクラや落語本編の中で紹介する手間が必要になる。それでいてウケが取りにくい。
こういう手間がかかって、ウケがとりにくい落語を、儲からない噺というそうだが、入船亭扇辰の落語CDはこういう根多が多いのだ。
が、それがいい!
扇辰師匠は漢文学を学んだ経験があるそうだ。起承転結がある講談噺をきちんと最後まで楽しませてくれる。その話の骨をきちんと聴かす、例えば、十八番落語の『甲府い』では、
豆腐の売り声に注目してほしい。豆腐の売り声ひとつで、この田舎から出てきた若者の苦労や喜びがすべて表現されている。この芸の配慮、繊細な演技力こそが入船亭扇辰落語の真骨頂だと私は思う。
職人肌の噺家・入船亭扇辰の古典落語、ぜひ聴いてみてください。
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入船亭扇辰落語CD:オススメ第1位古典落語の実力者、入船亭扇辰の人気落語2高座を収録。 特にお薦めは『甲府ぃ』。扇辰の豆腐の売り声は実にいい。男がどんなに懸命に働いたか、言葉にせずともその声でちゃんとわかる。奥行きを感じる落語と思う。
野ざらし、甲府い
『藁人形』も『三井の大黒』もあまり聞かない噺だと思う。俗にいうもうからない噺というやつで、苦労のわりにあまりウケないそうだ。それを聞かすのが入船亭扇辰だ。けっこう面白い、と私は思う。
藁人形、三井の大黒(左甚五郎)
入船亭扇辰落語CD:オススメ第3位
入船亭扇辰が噺家になったきっかけ『江戸の夢』。封印されていた名作が遂に復活!
江戸の夢、死ぬなら今
入船亭扇辰の落語CD全集。入船亭扇辰の話芸を心湯まで楽しんでもらえる。
江戸の夢、甲府い、死ぬなら今、徂徠豆腐、団子坂奇談、茄子娘、野ざらし、左甚五郎・竹の水仙、左甚五郎・ねずみ、左甚五郎・三井の大黒、夢の酒、藁人形
荻生徂徠の出世物語、『徂徠豆腐』を収録。この『徂徠豆腐』は入船亭扇辰が新境地を切り開いた作品と云われており、師匠・入船亭扇橋の十八番落語を自らの十八番として精進してきた扇辰師匠の新たな門出と云われる噺。『夢の酒』と共に楽しんでください。
夢の酒、徂徠豆腐
一つ目族の国の不思議な不思議な物語を描いた『一眼国』と、サスペンス調の物語、『鰍澤』。CDで遺す演目にこの2つを選ぶとは・・・扇辰師匠、お見事です。
鰍沢、一眼国
定番の名作落語『左甚五郎・竹の水仙』はともかく、どうしても陰気な怪談噺、『団子坂奇談』をここまで聴かす・・・。入船亭扇辰、見事な話芸をお楽しみください。
竹の水仙(左甚五郎)、団子坂奇談
師匠・入船亭扇橋の十八番落語を入船亭扇辰が見事に自らの十八番に! 左甚五郎ものから『ねずみ』を、ナスの恩返しを描いた『茄子娘』を好演。
ねずみ(左甚五郎)、茄子娘
入船亭扇辰師匠の落語会は、ひとり会がけっこう少ない気がする。柳家喬太郎や三遊亭白鳥のような元気いっぱい爆笑をとっていく落語家さんとの二人会、三人会が多いのだ。落語DVDでもそうなのか、
入船亭扇辰の落語ばかり収録というのは、現段階ではご用意できなかった。下記の3点とも共演形式である。ただ、やはりここでも存在感がある。特に落語会を丸ごと収録した二つ、本来、職人肌で落ち着いた感じの
扇辰落語が却って目立つ。
強力な個性の中でこそ、一際輝く玄人芸、扇辰落語をぜひお楽しみください。
落語会をまるまる一つDVD化。入船亭扇辰は『麻のれん』を演じている。入船亭扇辰らしく、しっかり聴かせてくれる。落語で、白鳥と喬太郎という個性の強い爆笑系落語の中で、ひと際存在感を見せている。
ドライブスルー(三遊亭天どん)、刑務所の中(三遊亭白鳥)、麻のれん(入船亭扇辰)、初音の鼓(柳家喬太郎)、かんしゃく(橘家圓太郎)《特典映像》楽屋風景とサイド・ショー
落語会をまるまる一つDVD化。入船亭扇辰は『さじ加減』を演じている。個性の強い噺家が多く登場する落語会だけに、古典落語でかつ玄人好みの入船亭扇辰は中抑えで登場することが多い。
湯屋番(古今亭菊六)、弟子の強飯(春風亭百栄)、さじ加減(入船亭扇辰)、元犬(三遊亭兼好)、付き馬(桃月庵白酒)、特典映像(楽屋風景&サイド・ショー)
メインは噺家が案内する江戸の下町観光だが、若き入船亭扇辰と柳家喬太郎が、江戸の町にまつわる落語を披露している。扇辰は『目黒のさんま』。若手時代の扇辰の落語が楽しめる。
粗忽長屋(柳家喬太郎)、目黒のさんま(入船亭扇辰)、時そば(柳家喬太郎)