山本周五郎の小説、時代小説の朗読CDを紹介&通信販売。山本周五郎原作の映画や時代劇のDVDなども掲載する。
山本周五郎の小説の読後感を一言でいうなら『希望』ではないかと思う。作品の主人公のほとんどは名もなき市井の人々、下級武士や貧民、誤解を受け虐げられる社会的・経済的弱者が多い。「弱者への優しい眼差し」などと評される理由だが、周五郎のペンは少なくとも優しくはない。
彼はその苦しむ人々に、それでも懸命に真っ直ぐ生きることを望む。妬みや怒り、卑屈、哀しみ、絶望・・・それでもなお生き抜くことを強いる。夢や希望が叶えられなくても人生は続いていく。そこに周五郎は人間の美しさを感じたに違いない。
「人」を愛した山本周五郎の作品を朗読CDでぜひお楽しみください。
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山本周五郎 小説/時代小説 朗読CD | |
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【朗読】樅ノ木は残った 〜奥州伊達騒動より〜 (CD28枚組/送料サービス) |
16,500円 |
黒澤明の名画『赤ひげ』の原作、『赤ひげ診療譚』の朗読CD。貧しい人や老人医療の充実をめざす小石川療養所に派遣されたエリート青年医師・保本登。 |
各巻 9,460円 |
【朗読】季節のない街 映画『どですかでん』原作(CD9枚組) |
5,500円 |
【朗読】日本婦道記(CD7枚組) | 5,500円 |
【ラジオドラマ】 おたふく物語三部作 妹の縁談, 湯治, おたふく 森繁久彌(CD3枚組) 自分はおたふくだから、が口癖のおしず。両親や妹の世話を焼いているうちに婚期が遅れていたが、職人の真二郎と結ばれ、幸せな日々を送っていた。 |
4,715円 |
【朗読】山本周五郎 朗読集 寒橋・初蕾・修業綺譚(CD3枚組) |
3,038円 |
山本周五郎 朗読集 笠折半九郎・わたくしです物語・ 夜の辛夷(CD3枚組) |
2,310円 |
山本周五郎 朗読集 その木戸を通って・つゆのひぬま・ 肌匂う(CD3枚組) |
2,310円 |
山本周五郎 朗読集 蕗問答・あすなろう・おさん (CD3枚組) |
2,310円 |
山本周五郎 朗読集 将監さまの細道・霜柱・しづやしづ (CD3枚組) |
2,310円 |
山本周五郎・時代小説朗読集 (CD全7枚/分売可能) 映画やテレビ時代劇にもなった『葦は見ていた』『雨あがる』『裏の木戸はあいている』『ちゃん』に加え、『武家草鞋』『凍てのあと』『将監さまの細道』の7作品を収録した山本周五郎の時代小説朗読CD集。 |
各巻 2,200円 |
山本周五郎 朗読集 鏡・落ち梅記(CD2枚組) |
1,676円 |
山本周五郎 朗読集 法師川八景(CD) |
1,047円 |
山本周五郎原作の映画やテレビドラマは、『葦は見ていた』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』『さぶ』など多数ございます。HP未掲載の商品も取り扱っておりますので、お気軽にご用命ください。ご注文はお電話、FAX、メールいずれでも結構です。
山本周五郎原作 映画/時代劇 DVD/Blu-ray | |
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樅ノ木は残った 里見浩太朗版(DVD2枚組) |
6,600円 |
五弁の椿 岩下志麻×加藤剛(DVD) 女癖が悪く悪名高い男たちが次々と殺害される。 |
3,080円 |
深川女楽亭 いのちぼうにふろう(DVD) |
2,750円 |
黒澤明 『赤ひげ』 三船敏郎、加山雄三など(DVD) |
2,750円 |
黒澤明 『椿三十郎』 三船敏郎、仲代達矢など(DVD) |
2,750円 |
黒澤明監督時代劇映画全集 (DVD全21巻/分売可能・ 3巻同時購入で送料サービス) 山本周五郎の『季節のない街』をアレンジした『どですかでん』など全21作。黒澤映画の魅力はチャンバラのみにあらず。人間ドラマこそ、その魅力の真骨頂です。 |
各巻 2,750円 |
藤古計之介は、父の葬儀で江戸に行った際、芸者のおひさと深く愛し合う仲になる。おひさとの愛に耽溺し道を踏み外す計之介だが、婚約者の兄で、親友でもある杉丸東次郎に救われ、出世街道を再び歩み始める。 おひさもまた、愛する計之介の将来を思い、自ら身を引くのだった。しかし・・・。
《朗読》江守徹居酒屋・灘久。政は今までものにした女の事を、自慢げに文次と名乗る男に話し続けていた。そこへ向こうで飲んでいた男が話しかけてきた。岡っ引きである・・・。
《朗読》守屋政子、上恭ノ介黒澤明脚本、寺尾聰、宮崎美子で映画化され、人気を得た快作。武芸に秀でるも仕官ができず長い放浪生活を続ける浪人、三沢伊兵衛。美しかった妻が苦労の末、すっかりやつれてしまったことを心苦しく思っていた。そんな折、ふとした出来事から某藩に仕官の機会を得るのだが・・・。
《朗読》日下武史12歳で日本橋の店に方向に入った栄次は陰日向なく12年間働き続け、主人の姪との婚約も決まっていた。しかし、仲間を救うため、一人で罪をかぶり・・・。人間不信に陥った栄次が、苦難を乗り越え、再起しようとする姿を綴った人間讃歌。
《朗読》有川博保本登は、回診を勤めるうちに、五郎吉の次男、長次と顔なじみになる。長次は人なつっこくて、家族思いの少年だった。ある日、登は五郎吉の家族が貧しさの果てに一家心中を図ったという知らせを受ける。必死で家族を救おうとする昇だったが・・・。
《朗読》嵐圭史「無償の奉仕」を綴る山本周五郎の代表作。幼い頃、貧窮での一家心中を見た高林喜兵衛。裏口の木戸の鍵を開け、金箱が置くと、金が必要ならそこからそっと借り、返せるときに返せばいいという人助けを始めた。けれど、金が戻ることはほとんどなく、次第に喜兵衛一家は金に困るようになる。ところが、いつしか戻る金が増えてきて・・・。
《朗読》佐藤慶家主の息子の代までは、家賃を無料にするという奇妙な長屋。しかし家主の息子、松次郎はこの約束を反故にし、長屋の取り壊しを図る。住民たちは困惑するが、実はこの取り決めにはある秘密が隠されていた・・・。
《朗読》嵐圭史おさんという女性に夢中になり世帯を持った細工彫り職人の参太。おさんのからだは、この世のものとも思えないほど深くそして激しく参太を酔わせていく・・・。どうしようもない女の性とそれに押し流されていく男たちの運命を描く山本周五郎文学の傑作。
《朗読》守屋政子、上恭ノ介おしずとおたか、明るく素直な姉妹を中心に、貧しいながらも真っ直ぐに生きる長屋の人々を描く山本周五郎の代表作。妹の縁談、湯治、おたふく、の三部作構成。胸が暖かくなり、聴き終わると周囲の家族や友人の大切さに気づき、ギュッとなる。
《朗読》森繁久彌、寺島信子、朝丘雪路 他家老格・沢渡家の金之助と、遠縁の娘・佐竹由利恵は幼なじみで、はっきり約束をしていないものの、いずれ夫婦になると、なんとなく思っていた。しかしある日、金之助は由利恵に呼び出され、自分は金之助の友人でもある公郷半三郎の嫁になると告げられる。藩の政権抗争とその中に巻き込まれながらも懸命に生きる若者の愛と友情の物語。
《朗読》守屋政子、那波一寿江戸城二の丸のやぐら下で、水戸家の家臣が本丸の御小人を、つまらぬ喧嘩がもとで斬り殺してしまう。下手人の引き渡しを求める幕府だが、水戸家はこれを断り、それではと、一歩譲って、藩邸で死罪にするようにという幕府の要求も拒否してしまう。 時の老中、阿部豊後守忠秋は・・。
《朗読》守屋政子、那波一寿患者に殺されそうになったり、手術に立会い失神したり、さまざまな失敗を繰り返しつつも医者としての経験をつむ保本。そんなある日、養生所で死亡した六助の身元を調べるうちに、無知と貧困が、人々を病に追いやる最大の元凶と気づき始める。
《朗読》嵐圭史生一本で直情径行な笠折半九郎。沈着冷静、理性にとんだ黒田小次郎。無二の親友でもある二人は、ともに主君・紀伊頼宣に深く愛される側近でもあった。ところが、思わぬ理由で、この二人が決闘をする羽目になり・・・。
《朗読》守屋政子、上恭ノ介時三を愛おしく想い、日に日に艶っぽく変化するお孝。夫を心の底から大切に愛していたお孝だったが・・・
《朗読》守屋政子、保科耕一黒澤明の『どですかでん』の原作。架空の貧民街に住む奇妙な住人が巻き起こすさまざまな物語(短編小説)の連作。貧困と蔑み、不安とあきらめを抱えつつ、それでも必死に日々を生き続ける人々の内面を、独特のタッチで綴る。
《朗読》三好翼長崎帰りの青年医師、保本登は、許婚と出世を同時に失い、出世コースから外れた小石川養生所への勤務を命じられる。ふてくされる保本だったが、養生所の一角に監禁された狂女のおゆみに興味を持ち・・・。
《朗読》嵐圭史困難と苦悩に満ちた一年間の養生所勤めを終えた保本登は、天野源白の娘・まさと祝言をあげることとなった。そして、いよいよお目見え医にあがる源白に言い渡される。しかしこの時、登はすでにある決意を胸に秘めていた・・・
《朗読》嵐圭史女が苦手な大工 猪之は、何度も祝言の約束を破談にし、とうとう周囲から見放され、気鬱症として養生所に引き取られる。しかし猪之には、女に対する不思議な心理が交錯しており・・・。
《朗読》嵐圭史どうしても女房に頭の上がらない河内屋の入り婿貞吉と、岡場所で働く、純真で明るい女 しづ。新しい生活を夢見る貞吉だが、しづにはどうしても彼の愛にこたえられない秘密があった。男と女のせつなさを描く名作。
《朗読》守屋政子、上恭ノ介次永喜兵衛は、お家再興のため江戸に出てきたが、家老の繁野兵庫に目の敵のように小突きまわされ、『もう俺は江戸へ帰る』といきまいた。しかし・・・子供を育てることの難しさと、親の苦悩を鮮烈に描いた傑作。
《朗読》守屋政子、上恭ノ介河津庄太夫の娘 伊勢の婚約者、河津小弥太は刀槍、柔術、馬術、弓に泳法、すべてに群を抜く強者だが、乱暴さも群を抜いていた。婚約破棄を申し渡されても、承知しない小弥太のもとを、ある日突然、伊勢が訪れる・・・。
《朗読》守屋政子、保科耕一病気で仕事ができない夫と子どものために、岡場所で働くおひろは、ある夜、客にさっき歌った唄をもう一度歌ってくれとせがまれる。『こぉこはどぉこの細道じゃ、将監さまの細道じゃ』その歌は、子供のころに、遊び仲間たちとよく唄った歌だった・・・。
城代家老の娘との縁組が決まり、順風満帆の平松正四朗。ある日上司から「お前の家にいる娘はどういう関係のものだ」と詰問される。そんなものは知らないと断言する正四朗だが、家に帰ってみると果たして女がいた・・・江戸時代の若者の気概と愛を描き、映画化もされた傑作。
五桐火鉢は美しさで他に類を見ない珍重品だが、流行遅れとなり、注文も次第に減り始める。はやりの安くて売れる火鉢を作ればいいのだが、昔気質の火鉢職人・重吉には決断できない。思い余って家を出る決意を固めるのだが・・・。不器用だが誠実な職人と彼を支える家族、長屋の人々を描く山本周五郎「下町もの」の傑作。
《朗読》名古屋章深川佃町の娼家 蔦家に働く3人の娘、おひろ、おぶん、お吉、おけい。主人のお富が留守の夜、一人の男が蔦家に現れる。まともに生きることをあきらめ、悪の道に入ろうとする良助という男。それを必死に止めようとするおぶん。そんなとき、蔦家に高潮が襲ってきた。
《朗読》武田はるか、那波一寿十日に一度、岡場所に診察に行き、無理やりに女たちを治療する赤ひげ。それを快く思わないものも大勢おり、赤ひげの努力と献身は一見、無益にさえ思えた。しかし、「自分の一生を徒労にうちこんでもいい。」と語る赤ひげに 保本登は圧倒される
《朗読》嵐圭史さまざまな身分、環境の中で精いっぱい生きる日本女性の姿を綴った短編集。貧乏であっても、社会的地位が低くても、運命に裏切られ続けようとも、けっして人としての矜持を忘れず凛として生きぬいた名もなき女性たちを綴る。しなやかに、毅然として生きぬいた女性たちに乾杯。
《朗読》平川正三年頃の青年、沢木甲午は、次席家老の新宅開きの祝いの宴に招かれ、さんざんに酔った挙句、誰ともわからない娘と間違いを犯してしまう。薄闇の中の出来事で、思いだせるのは強く匂っていたその女の匂いだけだったが・・・。
《朗読》武田はるか、那波一寿小料理屋の看板娘・お民は、店の客である梶井半之助と深い仲だった。風采あがらぬ風貌の半之助を大切に想うお民だったが、ある夜、半之助がずぶ濡れになって店に来て、「人を斬ってきた」と云った・・・。
《朗読》守屋政子、那波一寿秋田藩士 寒森新九郎は、殿にどうしても諫言すべきと思い、とるものも取りあえず、江戸屋敷に向かう。しかし、新九郎は『忘れ寒森』と呼ばれるほど、藩では有名な健忘家であった・・・そして・・・
《朗読》守屋政子、上恭ノ介家督相続に敗れ、国を追われた武士、宗方伝三郎。放浪生活の末、草鞋職人として再出発するが、極端な清廉潔白さが災いし商売がうまくいかず、世の中に絶望します。宗像が世間への怒りを語る姿を老人はじっと聞いていたのですが・・・。
《朗読》鈴木瑞穂御領内随一の奇勝、法師峡。この法師峡で、豊四朗とつぢは何度か逢瀬を重ねていた。ある日、つぢから妊娠を告げられた豊四朗は、結婚を決意するが・・・。つぢには許嫁がいたのである。
《朗読》守屋政子、保科耕一保本の通い療治(訪問医療)先のむじな長屋に佐八という職人が住んでいた。佐八は、重い病にもかかわらず、毎日の稼ぎどころか、薬さえもすべて、長屋の困っている人に分け与えていた。そんな佐八ぼ臨終、佐八はかつて大火で生き別れた女房おなかについて語り始める。
《朗読》嵐圭史江戸時代初期の奥州伊達藩のお家騒動(伊達騒動)を新解釈で再構築した作品。歌舞伎『伽羅先代萩』などでは悪人とされてきた原田甲斐を、藩を守ろうと身を投げ出した忠臣として描いている。人々の蔑みと孤独の中で、一切を語らないまま、為すべきことを成し息絶えた漢の物語。
《朗読》平川正三権現前の岡場所の女 お滝はある12月の寒い夜、元吉という職人風の客をとった。「寝床は二つ取ってくれ」元吉の言葉に、もうこんなところには来ないかもしれないとお滝は思った。けれど、その夜、元吉がまたやってきて・・・。
《朗読》守屋政子、上恭ノ介「今の若い者は・・・嘆かわしい・・・これではゆくさきが案じられる。」事あるごとにそう嘆いている国家老・知次茂平老。忙しい毎日を過ごす彼にとって、近ごろ、特に気がかりなことが起きている。忠へ平孝之助という若者についてである。
《朗読》守屋政子、上恭ノ介